デスゲーム
しょうがねえ。助けてやるか。


「嫌って言ってるでしょ。さっさとどこか行って」

「つれないな。悪かったよあの時は。…俺が負けた方がよっぽど…」

「おい、モテないからってナンパはやめといた方がいいんじゃねえの?」

「清水君!?」


高校生の肩を左手で掴み圧迫する。いきなりで酷く驚いている様だ。そのまま力を入れてゆく。


「気落としてたから励まそうとしてただけだよ」

「犯人は必ずそう言うんだがな」

「はいはい、退散したらいいんでしょ。…うん。お前、この子を大切にしてやれよ」


ん、どうゆう事だ?大切の意味が分からない。


「知らないの?良かったら教えてあげようか。世の中にはデ」

「ちょっとやめてよ!!...関係ないでしょ」

「へーへー、分かりましたよ。さようなら」


そう言うと高校生は俺の手を振り払い、去っていった。二人に何かあったのか?


「さ、邪魔者はいなくな」

「遅い!何十分遅刻してるのよ!!」

「痛たたた、俺だって何でこうなったか知りたいわ」


足を踏み付けてくる。しかも左右にギチギチ力を込めて。


「理由を言いなさい。そしてこの子猫は何?」

「ニャー?」
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