デスゲーム
~明日へ~
新学期。『デスゲーム』終結から3ヶ月、俺は高校3年になった。実感はないが月日は待ってくれない。
氷室は卒業して大学に進学した。行き先は有名校で、頭のいいとこだった。
「清水、始業式も終わったしどこか遊びにいかね?」
「悪い。今日は午後から予定があって。また今度にするわ」
今は始業式の教室で川藤と話してる。『デスゲーム』の事は話さないでいたが、俺の様子で何もかも終わったと察したらしい。
「ふ~ん。柊ちゃんとデートか?」
「それもあるかも。というかお前もそういうのすれば?」
「俺だって柊ちゃんみたいにかわいい彼女なら今頃…い゛」
川藤の彼女がこっちを見てた。そういやクラス分けで同じクラスになったんだっけ。
ま、今は仲良くやってるから問題ないな。
「聞こえたよ。上等じゃない、少し話そうか?」
「清水!助けてっ…たす…て何する…」
「こいつの面倒よろしく頼むわ」
川藤の首根っこを掴まえて彼女に差し出す。彼女は悪魔のような笑みでそれを受け取った。