デスゲーム
「俺は雫の望む限り側にいる。裏切ったりしない。何があっても必ず。

そして…ずっと雫を信じてるから」


雫は一度目を閉じた後、再びゆっくりと開けた。


「隼人君がそう思うなら、私も同じ気持ちです。それは…ずっとずっと変わりません。

……というか、私の彼氏なのですから当然です。えへへ」


例え雫の側に誰もいなくなっても、俺だけはいるから。味方でい続けるから。

それだけは覚えてて。


「そりゃ大役だな。お兄さんに猛烈に嫉妬されそ」

「最近ではお父さんまでお兄ちゃんみたいになりまして。隼人君のおかげで家内でも幸せですよ」


あんなシスコンが+1…勘弁してくれ。今日生きて帰れるかな。


「それ雫が変わったのも含まれてる。ん、電車来たみたいだ」

「はい、乗りましょうか。あ…隼人君」


雫はてててと乗り場に移動して、こちらを向いた。


「守ってくれて…」

ありがとう。私はあなたと出会えて…幸せです。これからも好きで

「いさせてくださいね」
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