デスゲーム
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その後、俺の服が濡れているので、一度桜井の家に上がらせてもらうことになった。
桜井の自宅へ到着すると、桜井は鍵を取り出し玄関を開いた。
「休日なのに誰もいないのか?」
「両親はたまたま仕事でいないだけ。あとは弟がいるけど…出るのが面倒だから居留守使ってる。あ、ストップ。そこで待ってて」
白玉を預けて中へと入っていった。辺りを見渡したけど、綺麗に整理されて汚れのない家だ。俺のマンションよりも居心地が良さそう。
「はい、タオル。床が湿るから靴下脱いで拭いて。白玉はこっちね」
段ボールにタオルが敷かれており、白玉が納まった。子猫なのにジッとしてて落ち着きがある。
「はい、タオルありがとな。あがっていいか?」
「うん、いいよ。まずお風呂だね。準備してくるからそこら辺にいて」
本当にテキパキ要領がいいこと。玄関に置き去りにされた白玉は静かだ。寝てるのか?
「お風呂こっちね。着替え、お父さんので良かったら置いてあるから。
あとビショビショの服は洗濯機に入れて回しといて。後日返すから。それくらいかな」
「本当にありがとうな。色々してくれて」
「気にしないで。世話好きだから」