デスゲーム
後でお菓子でもやれば容易に復活するだろう。
遊び始めて数十分…


「...そういや今日少ないな。桑原、誰がいないんだ?」


普段は八人で遊んでるけど、数えてみると一人足りなかった。
こういった交友は川藤の範囲が格段に広い。誰が何処で何をしているかを瞬時に把握できてる。

...予想通り。あいつ俺のあげたお菓子に夢中だ。熊か。


「そういやいないな。…ああ、悠也(ゆうや)がいないわ。福家(ふくや)悠也な。
確か風邪で休みだったぞ」


あいつか。A組の福家悠也。川藤と夜によく遊びに行ってたっけな。俺はB組だから、あんまりあいつとは面識がない。

ちなみにゲームの腕はここの奴らの中で下位。考えなしに手を打つタイプ。


「あいつなら絶体仮病。『あと二週間で俺は大金持ちになり、天才になるんだ』

…とか訳の分からない事言ってた。宝くじか何かかな」


んー気になるな。…とうとう狂っちまったか?
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