デスゲーム
「弟さんでいいんだよな」

「え?あ、うん。生意気で意地悪な奴だよ」

「いいですよーだ、そういう性格なんで。しかし生真面目で奥手の姉貴にもようやく春が…実に長かった」

「ちょっ、何それ!別に彼氏じゃないし、仕方なく世話してやってただけなんだから」


俺の事そっちのけで話し始めた。白玉も何が起きてるか把握できていないらしく、首を上下左右に振っている。

白玉に指を交差して×印を見せていると…


「あ、でもダメダメ。姉貴には清水さんがいるから」

「清水だったら俺だけど?」

「ッマジで!あ~だから姉貴そんなに攻め込ん…」

「あー!!あーー!それ以上言うな!そして黙れ!」


会話を分断される。俺が…何だったんだろ?またお預けか。一体俺は桜井にとってなんだろうな。


「分かった言わないから声張るな。じゃ、お邪魔虫は退散するんでごゆっくり」


不適な笑みを浮かべながら二階へ行ってしまった。ごゆっくりって言われてもなあ。会話は嵐の影響によって断ち切られてしまった。
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