デスゲーム
「待って、お腹すいちゃった。何か作るから食べようよ」

「OK。ハプニングありすぎて忘れてた」

「フフッ。でも逆に楽しいね。普段ありえない事ばかり起こるっていうのも」


気付けば昼を回っていた。ドタバタ続きで気付かなかった。

桜井は白玉をダンボールに入れキッチンへ向かった。エプロンを付けると様になっている姿にドキッとしてしまう。

というか女の子の料理。考えてみたら照れる。川藤が知ったら叩きのめされるだろう。

俺も何か手伝うか。後を追い、冷蔵庫を確認する桜井の側に寄り添う。


「俺も作る。料理だったら手慣れたもんだから」

「料理なんか作れるの?フフッ、誰がどう見ても即席ラーメンしか作れないキャラだって」

「独学で取得したわ。何作ろうとしてるか当てようか?この素材からして親子丼だろ」

「当ったりー、良く分かったね。料理ができるって本当なんだ」
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