デスゲーム
それは置くとして、謎なのは「二週間で莫大な富が手に入る」ということ。


「ほっといていいんじゃね?学校休むと出席日数取れなくて損するのは自分だしさ」


確かにな。川藤もたまには現実じみた発言するもんだな。


「今日はここまでにしよう。もうそろ17時だからさ、見回り来る前に帰ろう」

「それもそうだな。先に出ろよ。俺最後に鍵閉めるから」


みんなはゾロゾロと教室から出て行く。俺は最後の一人が出たのと、何も残っていないかを確認して鍵を閉めた。

んあ!?あいつらもういねえ……行動早すぎだろ。


「清水、これ今日の分のノートな。それと今から福家ん家行ってもいいか?」


川藤か。こいつとはいつも一緒に帰ってる。


「別にいいよ。俺もあいつが言ってたらしき事が気になるし」


ノートを受け取り鞄に納める。やっぱ心配か。…俺も人のこと言えないけど。
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