赤い糸はイチゴ味。
「な…何事ッ!?」




遠い目をしていた若菜の目に光が戻った。




どうやらチャラ男リサイタルのおかげのようだ。





「もしかしてオレンヂレンヂなの?ねぇそうなの?」




曲が終わりコーラを飲んでいるチャラ男に若菜は問い掛ける。





「もちろんオレンヂレンヂだ。どうだ上手いだろ?」



「下手。音痴。猿以下。オレンヂレンヂに失礼」





グサグサと心に突き刺さる言葉をズバズバと言う若菜に圧倒される。




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