LOVE★CAKE
どんどん抜けていく力を振り絞って、叫んだ。
それでも一樹は止まらなくて、乱暴に唇を塞がれた。
体は敏感に反応するけど、心は怯えてる。
「やだぁっ!!」
私は一樹の唇を噛んだ。
「・・っ・」
一樹の力が一瞬弱まり、固定されていた手が離れた。
一樹の手をぎゅっと握る。
「やめて・・・ひっく」
ぼやけながらも、一樹の目をしっかり見る。
「私が・・悪いなら謝るっ・・だから、だから・・」
怒鳴ってもいいよ。
一樹と繋がるのも嫌じゃない。
会いたいっていうのも、一樹が心配だったからだよ?
一樹が望むなら、何でもいいの。
でもね。
「乱暴だけはっ・・しないで」
こんな状況で、繋がりたくない。
ちゃんと私を愛してーー。