LOVE★CAKE
誰か話を聞いて欲しかった。
誰かを頼りたかった。
私は立花さんの胸の中でたくさん泣いた。
今まで我慢してた分を吐き出した。
「立花さん・・すみません」
「落ち着いた?」
「・・・・はぃ」
お礼を言い、離れようとしたけど。
「・・立花さん?」
立花さんにより強い力で抱きしめられた。
「じっとしてて」
その言葉の直後、ドアが開く音がした。
「・・何してんだよ」
昨日とは比べられない低い声が聞こえた。
「一樹、空気くらい読めないわけ?」