LOVE★CAKE
私は何も言わず、一樹の背中をポンポンとした。
「愛香」
「もういいよ、一樹」
一樹は一樹なりに、一生懸命だったんだよね。
けど。
「もっと私を頼ってよ」
一樹を支えたい。
いつでも、一樹を包んであげたい。
夫婦って、そういうものでしょ?
「彼女に相談とか、恥ずかしいだろ」
そんなばかなこと言って。
でも、いいや。
真っ赤な一樹に免じて、許してあげる。
「一樹、今日の仕事は?」
メニュー