LOVE★CAKE


「・・・きゃ!」


ぐいっと引っ張られ、一樹の胸の中。


「あいつの匂いがする」


痛いくらい、きつく抱きしめられる。


匂いって・・・きっと立花さんの香水だ。


「消毒しないとな」


軽くほっぺにキスされた。


「帰るぞ」


一樹の言葉に大きく頷く。


帰り道。


この前みたいな不安はない。


今は、一樹が隣にいるという安心感だけ。


仲直りして、ちょっと近づけたよね?



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