LOVE★CAKE
人があまりいない通路。
一樹がピタッと止まった。
「わりぃ、カッコ悪いところ見せた」
「クスクス・・・いいよ」
多分、仕事中なのに名前で呼んだから。
私は嬉しかったけどなあ・・。
「実は・・秘書が今日来て」
「秘書?」
わざわざ、それを言いにきたの?
「ああ。それが女だから。前もって言っておこうと思って」
なるほどね。
「ありがと。多分聞いてなかったら、妬いてた」
ちょっとした行動に、愛を感じる。
俺様だけど優しいよね。
「妬くなよ?俺の女は誰か知ってるだろ?」