LOVE★CAKE


「電話で話した通り、まだ社長にはなりたくない」


「向こうでの実績がある。社長になるのには充分だ。私はお前にもう社長を任せたい」


一樹はちょっと困った顔をした。


「でも・・・」


「一樹を信じているからだ。しかし・・状況で判断する。まだ社長を任せられないなら、また一からやり直しなさい・・要は一樹次第だ。」


一樹パパの顔が真剣になる。


私は息をのんで、見守った。


「パパの言う通りにしてみたら?愛香も安心するだろうし」


「えっ?」


いきなりに一樹ママから話をふられ、目をキョロキョロと動かす。


「早く結婚したいでしょ?いつにしようかしら?」


< 6 / 78 >

この作品をシェア

pagetop