LOVE★CAKE
「愛香ちゃん、お疲れ様」
教室が終わって、片付けをしていた。
「立花さんも…お疲れ様でした」
なんとか成功して、みんな笑顔で帰っていった。
カラフルなお菓子の家を持って。
「愛香ちゃん?」
「あっ…ごめんなさいっ」
ほっとしたからか、涙が流れてくる。
「いいよ、泣いて」
ポンポンと頭を撫でてくれる。
クルッと立花さんが背を向けた。
「俺も…見ないから。気が済むまで泣いたらいい」
立花さんの言葉に、涙腺が壊れた。