LOVE★CAKE
「はぁ、はぁ・・・」
全速力で走ってしまった。
もう歳かな・・・。
息を整え、社長室をノックした。
「・・・・・」
あれ?一樹いないのかな?
どうしよ・・。
社長室の前をうろうろしていると。
「どうかなさいましたか?」
「あっ」
声をかけてくれたのは・・一樹の秘書さん。
「社長に報告がありまして・・」
「そうですか。どうぞ入ってお待ち下さい」
優しく笑い、鍵を開けてくれた。
優しい人。
この人が・・毎日一樹といるんだ。