LOVE★CAKE
「愛香、もうちょっと待ってくれないか?」
「え?」
「社長として、安定するまで頑張りたい。でも・・結婚できる状態になったら」
ひと息はいた。
「愛香が嫌でも、何があっても、結婚するから」
軽く頬にキスされ、顔が真っ赤になる。
「待てる?」
私だけがドキドキして、ズルい。
「なっ、なるべく早くしてね!」
かわいくない言い方をしてしまったけど。
「ああ、わかったよ」
クスクス笑う一樹に、安心した。
やっと、やっと結婚できるんだね。
6年も我慢したんだよ?
もう・・待たなくていいよね?