タイムリミット(短)
するわけないじゃん…!
そんなずるいこと…。
だって本当のカレカノじゃないんだよ。
そういう域は越えちゃいけない。
えーつまんない、といいながら2人は教室をでていった。
それに続いて隼人達男子もぞろぞろと教室をでていく。
そしてもちろん最後に残る
あたしと、那智……。
やっぱしこれ一緒に帰るってことだよね。
いつも一緒に帰ってるけどみんなもだし。
でも、……今日は2人きりでしょう…!?
まだ机の中のものかばんにを入れている那智をまたちらっと見た。
ワックスで固めてる髪の毛。
でもヤンキーとかじゃなくて、ワックスで流してるみたいな髪型が那智の特徴。
もうみんなの声も廊下から聞こえなくなって2人きりってことを実感する。
「じゃ、帰りますか!」
「あっうん」