タイムリミット(短)
さらにギュッと力を込められてあたしの腕は悲鳴をあげた。
「ちょっ那智!痛い!」
那智に向かって叫ぶように声をだすと那智は腕を離してくれた。
「あ、………悪い。」
「那智どうしたの?変だよ?」
あたしが那智に視線を向けると那智はあたしから視線をそらした。
そしてこう言ったんだ。
「お前は今俺の女じゃん。ほかの野郎としゃべんなよ」
ねぇ、那智。それは本心ですか。
あたし、フラれるんだよね。
「あ、ごめん。」
やっぱりこんなバツゲームない方が良かったのかもしれない。
前よりもっと那智がわかんなくなった。
「あ、え、いや。こっちこそなんかごめん」
ほら。今那智は何を考えているんだろう。