タイムリミット(短)







「終わりにしよう。バツゲーム」




え?と那智の返事を聞く前にあたしの口からはボロボロと言葉が溢れていた。



「どうせバツゲームだったもんね。この手紙も終わりを告げる手紙なんでしょう?どうせならもういいよ。」



那智の顔がだんだん困っていくのが分かった
やっぱり終わりの手紙なんだ。
言いたくもない言葉が口からでていく。




「もうすぐ期限だもんね。今までお互いよく頑張ったよねえ」



本当はこんなこと思ってない。
思ってないのに…



「違うよ、未姫奈。その手紙は…」



先を言えない那智。
あたしも負けずに作り笑い。



「フォローありがとう。でももういいよ。明日からまた普通の友達に戻ろう。」



あれ。おかしい。
那智の顔がにじんでくる。



「帰りもお昼休みもカレカノじゃないしみんなでで良いよね!那智もみんなといた方楽しいでしょ」



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