タイムリミット(短)
やばい…涙がこぼれる…。
「だから未姫奈…!!」
那智の手があたしを
つかもうとしたけどこらえきれなくなったあたしは振り払った。
「じゃあね!バイバイ」
あたしは那智をおいて走り出した。
そのあとすぐ涙が頬を伝った。
けどすぐに家に着いて自分の部屋に駆け込んだ。
「ハァ……ハァ…」
部屋のドアに寄り掛かって座る。
少し落ち着いたのにもかかわらず大粒の涙がこぼれた。
「うー…。」
明日からはただの友達。
長いようで短かったバツゲーム。
やめたくなかったのに先に終わりを告げたのは自分。
今頃後悔してる。
那智が側にいるだけで安心できた。
楽しかったのに…、心強かったのに…。
まだ側にいたかったのに。