タイムリミット(短)
バン!!!!
…………あら??
すっごい勢いでドア閉められた。
なにこれなにこれ。
まさか拒否された…?
やっぱりこないほうよかった?
キー……
ん?またあいた。
「なっ那智ぃー…くるなら言ってよぉ」
あ…。
マスクは外されて前髪も下ろした
Tシャツ姿の未姫奈が玄関から顔を
のぞかせる。
そーゆーことか。
女の子は恥ずかしいもんなの?
オフの姿見られるの。
「さっきのもかわいかったのにね」
「…ばか!」
こうやって未姫奈はいつも俺を
笑顔にしてくれるんだ。
それから俺は中に案内されて
未姫奈の部屋に初めて入った。
予想どおり未姫奈の家には誰もいない…。