タイムリミット(短)








「未姫奈ーっ昼、食べよ」



「あ、うんっ」



あっという間に時間は過ぎてお昼休み。
いつもは7人で食べるのに今日は2人。



教室の1番後ろの窓際があたしの席。
その前に那智は座って後ろを振り返る。
あたしと向かい合った形でお昼を食べるらしい…。





ちらっと5人を見るとあたしたちを見てクスクス笑ってるし…最悪。


はやく食べ終えて5人のとこに文句言いにいってやるんだから。



あたしはすぐさまお弁当のふたを開けて次々と口に運んだ。



「未姫奈ってそんな食べんの速かった?」



「いやぁーだってあの5人あたし達見てクスクス笑ってるんだよ!?文句言わなきゃ」



那智がふっと寂しそうな顔をしたけどすぐにまた笑った。気のせい…?



「未姫奈我慢してね」



「ん?」



そうあたしが顔をあげた瞬間あたしの唇を何かがかすめた。



……え?



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