Boys Kissシリーズ・『病のキス』
「も~ホント、ビックリしたんだぜ? 俺がいない時に倒れるなよ」

無茶言うなよ! 

こっちだってこんな体質、イヤになってんだから!

「ホント、心配で目が離せないって言うかさ。俺、いっつもお前のこと考えてるんだ」

知るかっ!

…と言っても、そうなった理由はオレにあるワケで…。

思い起こすこと高校の入学式。

入学式には耐えられた。

けれど教室へ向かう途中で耐えられなくなって、倒れかけたところで、コイツに支えられた。

『大丈夫!?』

…その後、よりにもよってお姫様ダッコで保健室まで運ばれた。

回復した後、礼よりも先にゲンコツをくらわせたのは言うまでもないことだ。
< 3 / 6 >

この作品をシェア

pagetop