ジミコイ
なんとなく始めてみた受験勉強。
志望大学は東京の中堅私立大学。
志望理由「東京の大学ならサークルとか入って友達とかも沢山できて、ついでに彼女とかできちゃって楽しい学校生活が満喫できそうだから。」
完全に受験をナメている動機だった。
まずこのイケてなさすぎるルックスで大学生活をどうやって満喫するというのか。
そんな甘い妄想を描きながらなんとなく勉強を続ける毎日。
そんなある日、母が「あんた東京の大学目指すんだったら予備校くらい行きなさい。」と言ってきた。
予備校かぁ…何か受験生ぽくていいな。
安易すぎる考えで予備校に通うことになった。
手続きを済ませ、二日後から通うことに。
予備校生活初日、俺はまたありもしない妄想にふけっていた。
予備校か、何か出会いがありそうな気がするな。
「あ、君!テキスト忘れてるよ!」
「え?わざわざ走って届けて下さったんですか?ありがとうございます。」
「どういたしまして!」
汗一つかかず、爽やかに笑う俺。
「あの…お礼と言ってはなんですが、これからご飯でも一緒しませんか?」
妄想もここまでくるとただの馬鹿だ。
実際にはダラダラ汗かいて息を切らしながら気持ち悪い笑顔だか真顔だかわからない微妙な表情で無言でテキストを渡すのがオチだ。
第一テキスト忘れるなんてこと、まずありえない。
ホントはそんな現実に気付いていながら、その現実から目を反らし続けていた。
そんなあり得ない展開への期待に胸膨らませながら予備校の教室のドアを開く。
「さあ、仲良くなれそうな女の子はどの子かな!?」
志望大学は東京の中堅私立大学。
志望理由「東京の大学ならサークルとか入って友達とかも沢山できて、ついでに彼女とかできちゃって楽しい学校生活が満喫できそうだから。」
完全に受験をナメている動機だった。
まずこのイケてなさすぎるルックスで大学生活をどうやって満喫するというのか。
そんな甘い妄想を描きながらなんとなく勉強を続ける毎日。
そんなある日、母が「あんた東京の大学目指すんだったら予備校くらい行きなさい。」と言ってきた。
予備校かぁ…何か受験生ぽくていいな。
安易すぎる考えで予備校に通うことになった。
手続きを済ませ、二日後から通うことに。
予備校生活初日、俺はまたありもしない妄想にふけっていた。
予備校か、何か出会いがありそうな気がするな。
「あ、君!テキスト忘れてるよ!」
「え?わざわざ走って届けて下さったんですか?ありがとうございます。」
「どういたしまして!」
汗一つかかず、爽やかに笑う俺。
「あの…お礼と言ってはなんですが、これからご飯でも一緒しませんか?」
妄想もここまでくるとただの馬鹿だ。
実際にはダラダラ汗かいて息を切らしながら気持ち悪い笑顔だか真顔だかわからない微妙な表情で無言でテキストを渡すのがオチだ。
第一テキスト忘れるなんてこと、まずありえない。
ホントはそんな現実に気付いていながら、その現実から目を反らし続けていた。
そんなあり得ない展開への期待に胸膨らませながら予備校の教室のドアを開く。
「さあ、仲良くなれそうな女の子はどの子かな!?」