ブラッディ・ロマンス。【短編】
理解するまで、ゆうに1分はかかった。
神藤くんが起きてる…!?
彼は体を半分起こし、あたしの頭の後ろをおさえて、唇を繋げたままとしていた。
キスしていたはずなのに、
されている…!?
「……んん」
変な声が出てしまう。
少し離れたかと思うと、
また繋がる唇。
頭の奥が甘くしびれる。
ようやく唇がはなれ、目を開けた。
頭はおさえられたままで、
息がかかりそうなほど近くに彼の顔がある。