ブラッディ・ロマンス。【短編】
もうそばにいて、血をくれる女の子はいる。
他の子なんて、
いらない。
それが、オレの正直な気持ちだった。
もちろん、そんなことは言えないけど…。
オレは彼女をその場に残し、立ち去った。
朝からブルーな気持ちになったが、その後はクラスメートと笑って過ごし、放課後になった。
ホームルームが終わり、かばんを机に置いて帰る準備をしていると、カサッと音がした。
なんだ?
オレは音のした自分の机を見た。
どうやら、横を通った柏木がオレの机にメモを置いていったようだ。