だいすき


『あ、柴田』

急に後ろから呼ばれて肩が上がった。後ろを振り返ると、安達くんが立っていた。

心の中では慌てていながら、冷静さを保ち口を開いた。

「はい」

『やっといたし。かなり探してた。柴田に告白しようと思って』

安達くんは額に落ちた汗を手でぬぐい、平然とした顔でポケットに手を入れた。

「は…?…告白!?」

『おう。そういうことだ。こっからはマジで』

安達くんは咳払いをすると、あたしの顔をまじまじと見た。
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