狼王子に監禁されて
あたしは十夜くんの手を離して柘気の手を握りしめる。
「柘気…愛してるわ…」
そう言ってあたしからキスをした。
十夜くんの前で
「え…あ…あみ?」
柘気は顔を真っ赤にしてあたしを見ている。
十夜くんは何もどうじない顔であたしを見ている。
なんなの…
十夜くんが何を考えているか分からない。
あたしを離さないとか言ったりキスしたりしたくせに…
いきなりあたしに冷たくしてきたのに
今度はまたあたしに甘い言葉をかけてくる。