狼王子に監禁されて
あたしは彩未様が部屋から出ていくまでずっとお辞儀をしていた。
扉が閉まる音と同時にあたしは床に座り込んだ。
「亜美…どうしたんだ?」
「だってあのお嬢様、ものすっごいワガママなんだよぉ!?もう嫌になっちゃうよ…」
あたしは大きなため息を吐いてから立ち上がる。
柘気は苦笑いをしながらあたしの愚痴話を聞いてくれた。
「亜美…俺がいない間にそんなにくろうしてたんだね…」
「柘気が入院なんかしちゃうからだよぉ」