狼王子に監禁されて
あたしの後ろ
扉の方から声がしたので
振り返る。
「夜…もう仕事は終わったのか?」
柘気は鎖を離して
十夜くんの方にゆっくり
近づいて行く。
仕事?
十夜くんは
いったいなんの仕事をしてるんだろう。
てか十夜くんって
何歳?
「終わった
だからお前は出ていけ」
「はいよ」
柘気は
扉の前までくると
とてもキレイにオジキをして
「失礼しました」
と言い
十夜くんを少し睨むような目付きで
部屋を出ていった。