狼王子に監禁されて
☆最初は…★
昨日
柘気はあたしが泣き止むまでずっと頭を優しく撫でていてくれた。
そしてあたしが泣き止むと
『今から[いいこと]のやり方を言うからよく聞いてね?』
って言ってきた。
――昨日のこと――
[いいこと]って…やり方とかあるんだな…。
あたしはそんなことを呑気に思っていたけど柘気は笑顔であたしの肩を掴み長い説明をし出した。
「簡単に言うなら十夜にヤキモチを妬かせるんだっ」
十夜くんにヤキモチ?
なんかあたしに興味なさそうな感じなんだけど大丈夫かな…。
とか心配していたけど柘気が「大丈夫だよ」って言ってくれた。
まぁ柘気が言うんだし大丈夫だよね…?