ねぇ、振り向いて・・・
「あのぉ…」

ちょっと限界…
栄治と爽の腕を引っ張る。
「お前らとっとと部室入れっ!」


アタシゎ何気に特待生だから、授業ゎ出なくてもいいらしい。
爽と栄治ゎ凡人だからな…
まぁ、アタシゎ一日のほとんどを部室(部室というよりゎ…使ってない部屋かな??)で過ごす。

「つーか、いいよなぁ…桜華ゎ。」
「なんで?栄治のほうがギターうまいぢゃん。」
「そーぢゃなくて…授業受けなくてもいいんだろ。」
「あぁ…」
「爽ゎどうなわけ?不満ぢゃないの?俺みたいに。」
「俺?俺も受けなくてもいいし。」
「はっ?なんでだよ?!」
「俺の母さん、ここの理事長…」
「はぁ?お前らずるっ!」
「俺、母さんに許可取ってるから。お前も授業でなくていいって。」
「マヂかっ!爽、サンキュー!」

「んぢゃぁ。始めっか。」と栄治。

「アタシ、言わなきゃいけないコトある。」
「「ん?何?」」
「あのねぇ…」
「なんだょ。はっきり言え。」と栄治。
「高校、芸能科がある学校行く。」
「「なんで?俺らのバンドゎ??」」
そこでハモるなょぉ…
「中学卒業で解散。」
「は?」
「桜華はなんで芸能科に行くの?」
「実は…小さいころから事務所に入ってて…んで、この間先輩とカラオケ行ったの。その次の日に…事務所に呼ばれて、歌手デビューすることになって…。みんなでバンドやりたいって言ったら、「お前ゎそんなに芸能界で死にたいのか?」って言われたの。自分勝手だってわかってるけど…ホントにゴメンっ!」

沈黙が流れる…

「そっか。でも、桜華が卒業するまではできるんでしょ?それまで精いっぱいやろうよっ!」

「そうだなっ!」

「栄治、爽ありがとうっ。」
思わずないてしまった。
「「泣くなよぉ」」
「そこでハモるか?!はははっ!」
「よかったww」






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