〜148㎝の王子様番外編・龍太&束沙編〜
「ちょっ…まっまって??」

加藤は急に焦り出した。

「あっ?あぁ。」

俺が疑問に思っていた、加藤が口を開いた。

「あっあの…ね」

いつものキリッとした加藤ではなく、今日の加藤はもじもじしている。

「その…ね?今日…山本、誕…生日よね?だから…その…」

加藤は拳を作った手をギュッと握り言った。

「誕…生日…おめでとう…!」

顔は真っ赤っかでそんな加藤を可愛いと思った。

「それから…あたし山本のこと…………好き…だから」

誕生日に思わぬプレゼント。

あぁ…。そうか。吉野のがいってた“楽しみ”はこのことか…。

「俺も…」

俺は加藤の元まで行き、彼女を抱き寄せた。

「俺も加藤が好きだぜ?」

少し、俺より身長の低い彼女の唇にそっとキスを落とした。


< 18 / 23 >

この作品をシェア

pagetop