〜148㎝の王子様番外編・龍太&束沙編〜
その娘について行き、辿り着いた場所は裏庭だった。

その娘は少しもじもじしながら、真っ赤な顔で言った。

「あの…!あたし、山本君が好きなんです…!つっ付き合って下さい!」

告白されたけど、俺の気持ちは決まっている。

「あー…と、ごめん…。俺彼女いるし… 気持ちは嬉しいけど…」

「彼女って… 加藤さんのことですか??」

その娘は顔を伏せながらぽつりと呟いた。

「そうだけど…それがなんかしたか??」

「なんで好きなんですか?!美人だからですか?!」

はっ?思わぬ展開に少し動揺した。

なんで好きになったかと言われても…なぁ?

「いや…美人だからじゃないけど…」

「そ…ですか…。ですよね…すいません…変な事聞いて…」

その娘はしゅんとした感じで言った。


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