〜148㎝の王子様番外編・龍太&束沙編〜
そのままその娘とは別れ教室に戻ると何やら騒がしかった。

「えー!!!束沙、山本君にす…もがっ?!」

吉野が騒いだと思ったら、加藤が吉野の口を慌てて塞いでいた。

そして俺を見るとなぜか真っ赤になった。

「なんかしたか??」

俺がそう聞くと、

「別に!」

そう返された。

「あっ!山本君!さっきいつきから聞いたんだけど、あさって誕生日なんだね!!」

誕生日…?あっ…すっかり忘れてた。

「おめでとう!!」

吉野がにっこり笑って言った。

「おっおー!ありがとな!!」

俺がお礼を言うと、

「あっ!でも、あさっても学校だった!」

どこか抜けている吉野が言った。


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