幸せのクローバー。
−第1章− 歌奈
「翔(ショウ)くん!!四つ葉のクローバー見つかった?」
私はある男の子に声を掛けた
「あっ………
歌奈(カナ)ちゃん!これ、四つ葉のクローバーじゃない?」
歌奈ちゃん!!
歌奈ちゃん!!
そう私を呼ぶのは誰?
歌奈ちゃん!!
かなちゃ……か…な……
「かなぁー!
起きない!!
歌奈ーー!!」
ふぇっ?
あれは夢か……
なんて思ってる暇ないんだった!!
私はとっくに鳴り止んでいる目覚まし時計に目をやると……
えぇぇ!?
7時50分!?!?
あり得ない〜
こんな時間に寝坊なんて初めてだよぉ
「お母さん!!もっと早くに起こしてよ!!」
半泣きの私にお母さんは、
キッ と睨むだけだった
遠藤 歌奈
高校2年生
また遅刻だよぉ……
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