幸せのクローバー。
キーンコーンカーンコーン
「じゃ、バイバイ歌奈。
頑張ってねん」
ニヤニヤしながら手をひらひら振る絵梨香
「はぁ〜
教室の掃除なんてしたくないのに…
早く帰りたいのに…」
ブツブツ独り言を言いながら掃除をしていると、
「あれ?歌奈??一人で掃除??」
と、聞き覚えのある声が聞こえた
まさか!?っと振り返ってみたら
やっぱり……
「翔〜!!」
私は翔に駆け寄った
「どうしたの?」
私が聞くと
「いや、何でもない。忙しそうだからいいや」
と、何かを察したように後退りをした
「翔!!お願いがあるんだけどぉ……」
こうなったら手伝って貰うしかない!!
「何で俺まで…
はぁ〜
何で……」
て、さっきから煩いなぁ!!
手伝って貰ってるのは有難いけど、終わってからアイス奢ってあげるんだからいいじゃん!!!