幸せのクローバー。



ヂリリリリリリリリ――――


カチャ



「ん〜〜」


ベッドから起きて伸びをする

今日は寝坊しなかったみたい……


良かったぁ


部屋から出て、
階段を降りる



「おっはよぉー」


そう言いながらリビングのドアを開ける



「あら。今日は久びさに寝坊しなかったのね」

「しょっちゅうするわけないじゃん。人の心配しないで自分のボケの心配したらぁ?」


お母さんの“今日は久びさに”ってところが気に入らなくて、ついそんなことを言ってしまった



「はぁ!?
あんたを起こすのにどんだけ苦労してるかわかってるの!?
これから起こしてやんないよ!」


キャー!!!

怒らしちゃったよぉ…


「ごめんなさい、ごめんなさい!!
嘘です!今の撤回しますぅ〜」


必死にお願いしていたら、

「姉ちゃんがこんなに言ってるんだし許してやれば」

って、よくぞ言ってくれた!弟よ!!


「アホだからしょうがないっしょ」


て、さっきの前言撤回!!

アホはないでしょ
アホは!

お母さん何も言わないし…

でもお母さんは負けず嫌いだから、何も言わないのは許してくれたってことかな!?




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