愛してるハニー
【健人の部屋】
俺は、マンションに着くと、翔太くんと別れひとり、自分の部屋へと向った。
今日は、仕事も早く終わり、自分の誕生日やゆうんに、なぜか、仕事帰りには、誰にも何も言われんし、真も淳も他の仲間もみんな、仕事やし…。
今年の俺の誕生日、10月3日はなんや、寂しなってきたわ。
飯も食う気がおきん。
取り合えず、風呂でも入るかな…。

俺は、ハンパじゃないくらいの低いテンションのまま、風呂に入った。
風呂から出ても、今日は、仕事が早く終ったせいでまだ、時計が7時を指しててん。
俺は、なんや、ホンマに虚しなってきて、冷蔵庫を開けて、ビールでも飲もうと思ってん。

♪♪♪♪♪…
その時、携帯がなって、ディスプレーを見たら、
“着信  村田翔太”
俺は、出た。

健『…もしもし?翔太くん?』

“おう!健人、今なしてんねん?”

健『今ですか?ひとり寂しく自分の部屋に居りますけど…』

“ホンマか!せやったら、ちょっと、家に来てくれや!大至急やで!Pi”

健『えっ?もしもし?翔太くん?…切れてるし』

俺は、なんやねんと思いながらも、一応着替えて、村田家に向った。
部屋の前に着くと呼び鈴を鳴らした。
せやけど、出てこうへんから、俺は、翔太くんに電話をかけた。

“もしもし?健人?どないした?”

健『翔太くん、呼び鈴鳴らしたんやけど…』

“えっ!あぁ、ホンマ!ちょっと、手放せへんから、合鍵で入って来てや!ジャ!Pi”

健『えっ!…またやん。切るん、早いねん…』

俺は、合鍵で鍵を開けて、中へと入った。
ドアを開けると、廊下は、電気も点いてへんくて、一番突き当りのリビングから、灯りが漏れててん。
せやから、俺は、ちょっと、恐る恐る、廊下の電気も点けずに進んだ。
すると、廊下の半分ぐらい来た所で、突然、リビングの電気も消えてん。
ちょっと、ビクッとしながらも、俺はリビングの入り口まで行き、ドアノブに手を掛け、下に下げ開けた。
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