愛してるハニー
絵『なんか、今年のBlue Skyは、毎年恒例やった、クリスマスコンサートも、冬コンもやらないんやってね!』

真『…おん、そうみたいやね』

絵『せやったら、今年は、たけちゃんと一緒に過ごせんのやないん?』

真『…無理』

絵『えっ!?何で?しかも…』

真『Blue Skyがないゆう事は、たけちゃんには、トップ3での冬コンがあんねん』

絵『あぁ…そうやったな。せやけど、その頃は、どこに居るん?』

真『知らんよ…最近、連絡取ってへんし』

絵『えっ!?どないしてんな?!』

真『どないもこないも…うちたちも今、ツアー中やんか。
せやから、マンションあんまり帰れてへんし、向こうもツアー中やから、もし、マンションに帰ったとしてもむっちゃ、すれ違いやし。
うちらかて、イヴもクリスマスもライブやから、どっちにしろ、一緒に過ごすんは、無理やねん…』

絵『…せやね。なんや、拓斗も来年初めからある舞台に出るから毎日毎日、稽古や言うてた』

真『…そうなんや』

絵『…おん』

その後のうちたちの楽屋は、なんだかいつもの明るい雰囲気も気配もなく、うちも絵里も完全にヘコみの一途をたどっていた。
沈黙が続くこの楽屋の中に、うちたちのマネージャーの由美ちゃんが入ってきた。

若干、楽屋に入ってきた由美ちゃんが、楽屋の中に漂う"不"のオーラを感じたのか顔が引きつってた。
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