愛してるハニー
少しして、すぐに真莉の居場所は解った。
俺は、真莉に気付かれない様にそっと、近寄って行き、真莉の後へ着くと、真莉のしているイヤフォンをそっと、取った。
すると、真莉は、勢いよく後へと振り返った。

そして、
真『えっ!?…なんで!?』

俺は、驚いて固まっている真莉の隣に腰を下ろした。

健『久しぶりやな…ホンマにごめんな。連絡せんで…』

真『…たけちゃん、なんで、ここに来たん?』

健『えっ!?なんでって…絵里に真莉の居場所を聞いて、会いにきたんやんか~』

真『…』

健『真莉?…俺来たらアカンかったか?…約束忘れた事を怒ってるん?』

真『…約束を忘れた事は、怒ってへんよ…せやけど、来んでも良かった』

健『真莉?…なんでやねんな?やっぱり、怒ってるんやないか…』

真『…せやから、怒ってへんよ。ただ…』

健『…ただ?』

亮は、優しく真莉の頭に手を乗せた。

真『…アカン!』

真莉は、その健人の手を振り払った。
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