愛してるハニー
健人は、真莉が泣いているのに気付き、優しく背中を擦りながら、優しい声で聞いた。

真『…せやけど、そんなん言うたら、うち…ホンマに我儘言うてまうよ…』

健『俺は、もっと、もっと、真莉に我儘でも何でもええから、俺に言いたい事は、ちゃんと、全部、言うて欲しいねん』

真莉は、健人の背中に腕を回し抱きしめ返した。

健『…真莉?他には、何か言いたい事ないんか?』

真『うち…たけちゃんと一緒に居たい』

健『おん。真莉は、ずーっと、俺の隣に居ったらええねん』

真『おん。それもやけど…今日は、一緒に居りたいねん…』

真莉は、健人から体を少し離すと、健人の目を見つめて、話した。

健『今日?ええで。真莉は、明日、仕事は?』

真『明日は仕事は、午後からやねん…たけちゃんは?』

健『俺は、明日は、こっちで、午後から仕事やで』

真『ホンマ!?』

健『フフ。ホンマやで!それと、今日のこのライヴが終ったら、一緒に行きたい所あんねん』

真『行きたい所?…どこ?』

健『フフ。行くまで秘密や!楽しみにしときや』

真『ふ~ん?…解った。それじゃ、楽しみにしとく』

健『おん』
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