Fortune ─RYO STORY─



「偶然先生が屋上の鍵を床の裏に
隠してたのを見たの」


「すげぇな」



「それに一人になれるとこ欲しかったし…」



「え?」



「あたし小学生の時
イジメにあったことがあって…

今、友達が出来て

逆に不安になるんだ…」


「…不安?」


「あたしってここにいてもいい
人間なのかなって…

ちゃんと友達としてここにいても
いいのかなって思っちゃうの」


千歩は眉間にシワを寄せながら話す



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