Fortune ─RYO STORY─


「あんたがそんなに
頑張る必要はないのよ」


「…なんで?」


「私たちが勝手に離婚したこと

黙ってついて来てくれたけど
本当は嫌だったんでしょう?

この茶髪は
私たちに対して…なんでしょ?」


そう言って母さんは俺の髪を優しく触る


分かってたんだ…


口にしてなくても


伝わっていたのか…



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