友達の木
美香と奈菜は、その声を聞き静かに強く頷きました。
そして、美香は叫びました。
「あっ。それ」
美香が指差す方を見てみると、そこには小さな強そうな木が1本立っていました。
「この木、奈菜にあげる。
奈菜みたいにすごく強い木になるよ。」
美香は、あんなに泣き虫だった奈菜が今は、自分なんかよりもとっても強く見えました。
それから、少し年月が立ち見事に成長した木の前に、少し大きくなった2人がいました。
そして、少し大きくなった2人の前に、それはもう可愛らしい小さな女の子が立っていました。
「お友達になろ♪」
END