友達の木



そのとき奈菜は、美香の横に小さな木を見つけました。
その木は、とても小さい木でしたが、しっかりと丈夫で抜けそうになくガッチリとしていました。



奈菜はそんな木が美香にそっくりだと思い、美香にプレゼントすることに決めました。





「この木、美香ちゃんの木だよ。
美香ちゃんみたいに強いの。
美香ちゃんにあげる。」





美香は、もううれしくてうれしくて飛び跳ねながら大喜びしました。








それからというもの、毎日丁寧にお世話をすると、その木はすくすくと成長していきました。



仲良しだった2人はさらに仲良しになり、このままずっと一緒にいられるとそう思っていました。



< 3 / 12 >

この作品をシェア

pagetop