将棋少女



「香歩さんっ!?」


突然、香歩さんが立ち上がりおもむろにスカートを脱ぎだした。


「な、何やってんですか!?」


スカートから伸びた二本の白い足が、一本づつ太ももから露わになっていく。


見ないようには慌てて首ごと目をそらしたけど、この人に恥って言葉はないのだろうか?


「あなたの番よ」


「ふぇっ!?あ、すいません。聞いてませんでした」


続いたのはスルスルと何かを脱ぐ音。


「……2七銀よ」


「……えと、じゃあ3三銀」


……ペタペタ。歩く音がする。


否が応でも想像するのは下着姿の香歩さんが歩き回る姿。


……っ!!


とてもじゃないけど目隠し将棋なんかに集中できやしない。


うぅ、勘弁してくれ。


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