1000文字の話。
僕は、ハンモックから少し顔を出して、下を覗いた。

…高い。

落ちたら、確実に全身の骨が砕けるだろう。

…それも良いかもしれないな。

(そうすれば、大勢のゴブリン相手に、闘わずに済む。)

自分の、妙な考えに何だか笑いが込み上げる。

『シオン…?』

僕の様子に、彼女は心配そうに上から声をかけて来た。



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